これはサンプル診断です。実在の物件を特定できないよう、実データの統計に基づいて構成したモデル物件を、実際の診断エンジンで処理した出力です。
同じ中古マンションでも、管理状態はここまで違います。3つのモデル物件の診断結果を切り替えてご覧いただけます。
グランフォート青葉の丘(モデル物件A・架空)の診断結果
築10年・140戸・大規模修繕周期13年 / 2026年7月21日時点
30年後の積立金残高
+7,686万円
1戸あたり +54万円
必要な値上げ(今すぐ)
不要
現在の積立計画で維持可能
資金が不足する時期
不足なし
30年間のシミュレーション上
A評価(優良):一般的な水準よりも安い工事費で運用されていて、値上げリスクが非常に低く、安い毎月の積立金での運用が期待できる水準です。
修繕積立金の30年推移
2051年に大規模修繕と給排水管更新が重なり、ここが30年間で一番の谷。それでもプラスを保って着地します。
値上げのタイミング比較
現在の積立水準(月15,000円/戸)のままで、30年間まかなえる計算です。
診断コメント
総括すると、この物件は築10年、140戸で機械式駐車場を持たない、管理状態のたいへん良好なマンションです。健康診断でいえば「優良」、A評価です。私が17年見てきた中でも、これだけ素直に資金が回る計画は多くありません。
数字で見ると、現在の積立水準は専有面積あたり月214円ほどで、機械式駐車場を考慮した国交省の目安271円に対して約79%の水準です。目安の8割以下で運用できているうえに、今すぐの値上げも、3年後・5年後の値上げも必要額はゼロという結果が出ています。30年後の残高も約7,686万円のプラスで着地し、途中で資金が枯渇する年もありません。
買う方にお伝えしたいのは、今の管理状態を維持できているかを確認することです。総会で長期修繕計画がきちんと更新されているか、積立金の徴収に滞りがないか、この2点が押さえられていれば、A評価の数字を素直に受け取ってよい物件だと考えています。
※ 診断コメントは抜粋です。実際の診断書では、この続きに工事の内訳と確認すべきポイントが続きます。
パークテラス南浦和(モデル物件C・架空)の診断結果
築18年・85戸・大規模修繕周期13年 / 2026年7月21日時点
30年後の積立金残高
▲7,914万円
1戸あたり ▲93万円
必要な値上げ(今すぐ)
+5,741円/月
現在13,000円 → 計18,741円/月
資金が不足する時期
2047年〜
現行計画のままの場合
C評価(注意を要するが問題なし):一般的な水準で運用されています。ただし今後の運用次第で、毎月の積立金が大幅に上がる可能性もあります。
修繕積立金の30年推移
2034年の大規模修繕、2043年の給排水管更新をこなした後、2047年の2回目の大規模修繕で積立が追いつかなくなる推移です。
値上げのタイミング比較
| 今すぐ値上げ | +5,741円 /戸・月 |
| 3年先送り | +6,648円 /戸・月 |
| 5年先送り | +7,430円 /戸・月 |
いつ上げるかが、そのまま買った後の負担に直結します。
診断コメント
この物件は、今すぐ危険という状態ではありませんが、将来に向けて管理組合が積立金の見直しを迫られる可能性が高い水準です。健康診断でいえば要注意・経過観察にあたる、C評価です。機械式駐車場がなく、将来の高額な取替費を抱え込んでいない点は、この物件のプラス材料として読めます。
現在の積立額を続けた場合、2047年頃、築39年のタイミングで修繕資金が不足する見込みです。この年は大規模修繕が重なり、戸あたりで見ると150万円ほどの深い谷になります。30年後の残高も、このままだと戸あたり約93万円のマイナスに沈む計算です。この谷を埋めるには、現段階で月5,741円/戸の値上げが必要で、現在の積立額と合わせると月18,741円/戸ほどになります。
購入を検討されるなら、確認していただきたいのは、この管理組合に値上げを決められる合意形成の力があるかどうかです。総会で増額決議が通っている、長期修繕計画がきちんと更新されているマンションであれば、この数字が出ていても過度な心配は要りません。逆に、必要性は分かっていても決議が進まない組合は、いざ工事のときに一時金や借入に頼ることになります。
※ 診断コメントは抜粋です。実際の診断書では、この続きに工事の内訳と確認すべきポイントが続きます。
サンハイツ湊町(モデル物件E・架空)の診断結果
築32年・42戸・機械式駐車場20台・大規模修繕周期14年 / 2026年7月21日時点
30年後の積立金残高
▲46,305万円
1戸あたり ▲1,102万円
必要な値上げ(今すぐ)
+31,407円/月
現在6,500円 → 計37,907円/月
資金が不足する時期
2029年〜
現行計画のままの場合
E評価(危険水準):購入の見送りを検討した方がいい水準です。不足も多く、毎月の積立金が高額になる恐れがあります。
修繕積立金の30年推移
2029年の給排水管更新で早々にマイナスへ。2054年には大規模修繕・エレベーター更新・機械式駐車場の取替が同じ年に集中します。
値上げのタイミング比較
| 今すぐ値上げ | +31,407円 /戸・月 |
| 3年先送り | +49,637円 /戸・月 |
| 5年先送り | +54,424円 /戸・月 |
5年先送りの場合、値上げに加えて一時金 約62万円/戸が避けられない試算です。早く動くほど負担が軽くなります。
診断コメント
この物件は、健康診断でいえば最も注意が必要な状態で、E評価です。機械式駐車場を考慮した国交省の目安に照らしても、その130%を超える高い負担水準にあります。まず押さえておきたいのは、現在の積立計画のままだと2029年頃、築35年前後で給排水管の更新工事に資金が追いつかず、早々に不足へ入る見込みだという点です。
構造を読み解くと、この物件の負担が重い理由は工事の重なりにあります。42戸に対して機械式駐車場が20台と多く、これが将来の維持・取替の重石になります。2029年の給排水管更新で残高がマイナスに沈み、2040年の大規模修繕、そして2054年には大規模修繕とエレベーター更新、機械式駐車場の取替が同じ年に集中します。
現在の積立額を続けた場合の30年後残高は約4億6,300万円のマイナスという厳しい数字で、これを健全化するには今すぐ月31,407円/戸の値上げが必要です。現在額と合わせると月37,907円/戸になります。値上げは遅らせるほど幅が膨らみ、3年後なら月49,637円、5年後なら月54,424円まで必要額が増えていきます。
※ 診断コメントは抜粋です。実際の診断書では、この続きに工事の内訳と確認すべきポイントが続きます。
診断上の注意書き
- 工事金額は同規模物件の平均工事費を使った試算で、将来分は年2%の物価上昇を見込んでいます。実施時期もシミュレーション上のもので、確定したものではありません。
- 本診断は書面をもとにした簡易的な目安であり、数字が変われば評価も動きます。
- 宅地建物取引業法に基づく重要事項説明、建物状況調査(インスペクション)等の法定調査を代替するものではありません。