これはサンプル診断です。実在の物件を特定できないよう、実データの統計に基づいて構成したモデル物件を、実際の診断と同じ仕組みで処理した結果です。
グランフォート青葉の丘(モデル物件A・架空)の診断結果
築10年・140戸・大規模修繕周期13年 / 2026年7月21日時点
30年後の積立金残高
▲22,822万円
1戸あたり ▲163万円
必要な値上げ(今すぐ)
+4,529円/月
現在15,000円 → 計19,529円/月
資金が不足する時期
2055年〜
現行計画のままの場合
A評価(優良):値上げリスクが非常に低く、安い毎月の積立金での運用が期待できる水準です。
修繕積立金の30年推移
現状のまま
今すぐ +4,529円/月 値上げした場合
2029年・2042年の大規模修繕、2046年のエレベーター更新、2051年の給排水管更新と続き、最後の2055年の大規模修繕で残高がマイナスになる推移です。
値上げのタイミング比較
| 今すぐ値上げ | +4,529円 /戸・月 |
| 3年先送り | +5,032円 /戸・月 |
| 5年先送り | +5,435円 /戸・月 |
今すぐ月4,529円/戸を上げれば、30年間まかなえる計算です。
診断コメント
総括すると、この物件は今の段階で優良、A評価です。築10年・140戸と規模があり、機械式駐車場がなく、将来の高額な維持・取替費を気にしなくてよい点も安心材料です。現在の積立水準で、値上げリスクが非常に低く運用できている状態です。今の時点でAが出ていること自体が、買う方にとって心強い材料になります。
数字の中身を見ておきます。現在の積立額のまま推移した場合、2055年頃に修繕資金が不足する見込みで、30年後残高は戸あたり約163万円のマイナスとなる試算です。これは築13年頃の1回目から、26年・39年の大規模修繕、30年のエレベーター更新、35年の給排水管更新と、長い目で見れば工事の山が積み重なっていくためです。ただし、これはこの先30年という長い時間軸で初めて見えてくる谷であって、今すぐどうこうという話ではありません。
健全性を保つ目安としては、物価上昇が年2%続いた場合で、今すぐなら月4,529円/戸ほどの増額です。この額はシミュレーション上の目安で、実施の時期や幅は、借入の活用や工事時期の調整など管理組合の判断で前後します。値上げの開始が遅いほど必要な幅は大きくなり、3年後だと月5,032円、5年後だと月5,435円と膨らんでいきます。値上げ後の総額で見ても負担感は十分に軽い水準で、A評価にふさわしい状態だと見ています。
※ 診断コメントは抜粋です。実際の診断書では、この続きに工事の内訳と確認すべきポイントが続きます。
サンハイツ湊町(モデル物件C・架空)の診断結果
築32年・42戸・機械式駐車場20台・大規模修繕周期14年 / 2026年7月21日時点
30年後の積立金残高
▲29,132万円
1戸あたり ▲693万円
必要な値上げ(今すぐ)
+21,628円/月
現在6,500円 → 計28,128円/月
資金が不足する時期
2029年〜
現行計画のままの場合
C評価(注意を要するが問題なし):毎月の積立金の負担は一般的な水準です。ただし今後の運用次第で、毎月の積立金が大幅に上がる可能性もあります。
修繕積立金の30年推移
現状のまま
今すぐ +21,628円/月 値上げした場合
網かけ:一時的な不足 1戸あたり約113万円(2030〜2034年)は借入または一時金で補う想定
2029年の給排水管更新と2030年の大規模修繕でマイナスに入り、2044年の大規模修繕、2054年のエレベーター更新と機械式駐車場の取替で谷が深くなる推移です。
値上げのタイミング比較
| 今すぐ値上げ | +21,628円 /戸・月 |
| 3年先送り | +25,683円 /戸・月 |
| 5年先送り | +29,352円 /戸・月+一時金 約243万円/戸 |
診断コメント
総括すると、この物件は今すぐ危険という状態ではありませんが、今後の運用次第で毎月の積立金が大きく上がる可能性がある水準です。健康診断でいえば「注意を要するが問題なし」、C評価です。毎月の負担は現時点で一般的な範囲に収まっています。
数字で見ると、現在の積立額のままでは2029年頃に修繕資金が不足する見込みです。山は2つあります。まず2029年に給排水管の更新、その翌2030年に大規模修繕が続き、ここで残高が一気に沈みます。さらに築50年、築60年のタイミングで大規模修繕やエレベーター更新、機械式駐車場の取替が重なります。機械式駐車場を20台抱えていることも、将来の取替費が重くのしかかる要因です。
健全化の目安は、物価上昇が年2%続いた場合で、今すぐなら月21,628円/戸の増額です。これを3年先送りすると月25,683円、5年なら月29,352円に加えて一時金が約243万円/戸と、月額だけでなくまとまった一時金まで必要になります。値上げの開始が遅いほど、月額と一時金をあわせた負担は重くなります。
※ 診断コメントは抜粋です。実際の診断書では、この続きに工事の内訳と確認すべきポイントが続きます。
コスモステージ渚坂(モデル物件E・架空)の診断結果
築26年・57戸・機械式駐車場36台・大規模修繕周期14年 / 2026年7月21日時点
30年後の積立金残高
▲32,349万円
1戸あたり ▲567万円
必要な値上げ(今すぐ)
+34,692円/月
現在11,600円 → 計46,292円/月
資金が不足する時期
2028年〜
現行計画のままの場合
E評価(危険水準):購入の見送りを検討した方がいい水準です。不足も多く、毎月の積立金が高額になる恐れがあります。
修繕積立金の30年推移
現状のまま
今すぐ +34,692円/月 値上げした場合
網かけ:一時的な不足 1戸あたり約47万円(2030年)は借入または一時金で補う想定
2028年の大規模修繕で早々にマイナスへ。2030年にはエレベーター更新と機械式駐車場の取替が同じ年に重なり、2042年の大規模修繕で谷がさらに深くなります。
値上げのタイミング比較
| 今すぐ値上げ | +34,692円 /戸・月 |
| 3年先送り | +38,436円 /戸・月+一時金 約125万円/戸 |
| 5年先送り | +44,841円 /戸・月+一時金 約256万円/戸 |
先送りすると、値上げに加えて一時金(3年後 約125万円/戸・5年後 約256万円/戸)が避けられない試算です。早く動くほど負担が軽くなります。
診断コメント
この物件は、はっきり申し上げて厳しい状態です。評価はEで、購入の見送りも視野に入れていただきたい水準です。
まず全体像をお伝えします。現在の積立額は月11,600円/戸ですが、この水準のままですと2028年頃に修繕資金が不足する見込みです。築26年のマンションで、2028年に2回目の大規模修繕、2030年にエレベーター更新と機械式駐車場の取替、2035年に給排水管の更新、そして2042年に次の大規模修繕と、費用のかかる工事が次々と控えています。とりわけ機械式を36台抱えているため、その取替費が資金繰りを重くしています。残高は一度マイナスに落ちると回復せず、最終的には戸あたりで大きな不足が残る計算です。
この不足を埋めるには、物価上昇が年2%続いた場合で今すぐ月34,692円/戸の増額が必要で、現在額と合わせると月46,292円/戸になります。この水準は、恒常的に資金が足りない物件に典型的なもので、一時的な工事の集中で谷ができ数年で回復する物件とは性質が異なります。開始を3年後にすると月38,436円+一時金約125万円/戸、5年後なら月44,841円+一時金約256万円/戸と、先送りするほど月額も一時金も膨らみます。
※ 診断コメントは抜粋です。実際の診断書では、この続きに工事の内訳と確認すべきポイントが続きます。