これはサンプル診断です。実在の物件を特定できないよう、実データの統計に基づいて構成したモデル物件を、実際の診断と同じ仕組みで処理した結果です。
同じ中古マンションでも、管理状態はここまで違います。3つのモデル物件の診断結果を切り替えてご覧いただけます。
グランフォート青葉の丘(モデル物件A・架空)の診断結果
築10年・140戸・大規模修繕周期13年 / 2026年8月12日時点
30年後の積立金残高
+7,509万円
1戸あたり +54万円
必要な値上げ(今すぐ)
不要
現在の積立計画で維持可能
資金が不足する時期
不足なし
30年間のシミュレーション上
A評価(優良):値上げリスクが非常に低く、安い毎月の積立金での運用が期待できる水準です。
修繕積立金の30年推移
2051年に大規模修繕と給排水管更新が重なり、ここが30年間で一番の谷。それでもプラスを保って着地します。
値上げのタイミング比較
現在の積立水準(月15,000円/戸)のままで、30年間まかなえる計算です。
診断コメント
この物件は、健康診断でいえば「優良」、A評価です。築10年で140戸、機械式駐車場を持たない一般的なマンションとして、現在の月額15,000円という積立水準は、機械式駐車場を考慮した国土交通省の目安と比べても8割ほどに収まっており、負担が明確に軽い水準にあります。
先の30年を見ても、資金が底をつく年は出てきません。現在の積立額を続けた場合の30年後残高は約7,509万円のプラスで、戸あたりにすれば約54万円が手元に残る計算です。したがって現段階で必要な月額の値上げはなく、現在額のままで資金は回る見込みです。
もっとも、支出がゼロというわけではありません。2038年に大規模修繕、2046年にエレベーター更新、そして2051年には大規模修繕と給排水管の更新が同じ年に重なります。この2051年が資金的にもっとも薄くなる時期ですが、底を割らずに乗り切れる計算になっている点が、この物件の資金体力を示しています。
※ 診断コメントは抜粋です。実際の診断書では、この続きに工事の内訳と確認すべきポイントが続きます。
パークテラス南浦和(モデル物件C・架空)の診断結果
築18年・85戸・大規模修繕周期13年 / 2026年8月12日時点
30年後の積立金残高
▲24,825万円
1戸あたり ▲292万円
必要な値上げ(今すぐ)
+13,277円/月
現在13,000円 → 計26,277円/月
資金が不足する時期
2034年〜
現行計画のままの場合
C評価(注意を要するが問題なし):毎月の積立金の負担は一般的な水準です。ただし今後の運用次第で、毎月の積立金が大幅に上がる可能性もあります。
修繕積立金の30年推移
2034年の最初の大規模修繕で資金が不足に入り、2043年の給排水管更新、2047年の2回目の大規模修繕で谷が深くなる推移です。
値上げのタイミング比較
| 今すぐ値上げ | +13,277円 /戸・月 |
| 3年先送り | +15,373円 /戸・月 |
| 5年先送り | +17,182円 /戸・月 |
いつ上げるかが、そのまま買った後の負担に直結します。
診断コメント
この物件の管理状態は、健康診断でいえば「要注意・経過観察」にあたるC評価です。今すぐ危険という状態ではありませんが、数年内に管理組合が値上げの判断を迫られる可能性が高い水準にあります。
現在の積立額を続けた場合、2034年頃に最初の大規模修繕で資金が不足し、その後もマイナスが続く見込みです。30年後の残高は戸あたり約292万円の不足という試算になります。ここを健全に回すには、現段階で月13,277円/戸ほどの増額が必要です。今の13,000円と合わせると、増額後は月26,277円/戸という水準になります。値上げは早いほど負担が軽く、3年先送りすると月15,373円、5年なら月17,182円まで必要額が膨らみます。
購入を検討されるなら、確認していただきたいのは、この管理組合に値上げを決められる合意形成の力があるかどうかです。総会で増額決議が通っている、長期修繕計画がきちんと更新されているマンションであれば、この数字が出ていても過度な心配は要りません。逆に、必要性は分かっていても決議が進まない組合は、いざ工事のときに一時金や借入に頼ることになります。
※ 診断コメントは抜粋です。実際の診断書では、この続きに工事の内訳と確認すべきポイントが続きます。
サンハイツ湊町(モデル物件E・架空)の診断結果
築32年・42戸・機械式駐車場20台・大規模修繕周期14年 / 2026年8月12日時点
30年後の積立金残高
▲29,133万円
1戸あたり ▲694万円
必要な値上げ(今すぐ)
+40,502円/月
現在6,500円 → 計47,002円/月
資金が不足する時期
2029年〜
現行計画のままの場合
E評価(危険水準):購入の見送りを検討した方がいい水準です。不足も多く、毎月の積立金が高額になる恐れがあります。
修繕積立金の30年推移
2029年の給排水管更新と2030年の大規模修繕で早々にマイナスへ。2054年にはエレベーター更新と機械式駐車場の取替が同じ年に集中します。
値上げのタイミング比較
| 今すぐ値上げ | +40,502円 /戸・月 |
| 3年先送り | +101,256円 /戸・月 |
| 5年先送り | +200,613円 /戸・月 |
5年先送りの場合、値上げに加えて一時金 約243万円/戸が避けられない試算です。早く動くほど負担が軽くなります。
診断コメント
評価はEです。健康診断でいえば「要精密検査」に近い水準で、今の積立額のままでは資金計画が立ち行かなくなる可能性が高い物件です。
現在の修繕積立金は月6,500円/戸で、この水準を続けた場合、シミュレーション上は2029年頃に資金が不足し、30年後には戸あたり約694万円ものマイナスになる見込みです。健全化の目安として、今すぐ値上げすると月40,502円/戸、現在額と合わせて月47,002円/戸が必要という計算になります。値上げの開始が遅れるほど必要な額は大きく膨らみ、3年後の開始なら月101,256円、5年後なら月200,613円まで跳ね上がります。
なぜここまでの数字になるかというと、構造的に工事費に対して積立額が低すぎるためです。国交省の目安に機械式駐車場ぶんを加えた基準と比べても、必要水準のおよそ1.9倍という高負担です。加えて、2029年の給排水管更新と2030年の大規模修繕が立て続けに来て、そこで一気に残高がマイナスへ振れます。20台の機械式駐車場を抱えており、将来の取替費も重い負担として効いてきます。
※ 診断コメントは抜粋です。実際の診断書では、この続きに工事の内訳と確認すべきポイントが続きます。
診断上の注意書き
- 工事金額は同規模物件の平均工事費を使った試算で、将来分は年2%の物価上昇を見込んでいます。実施時期もシミュレーション上のもので、確定したものではありません。
- 本診断は書面をもとにした簡易的な目安であり、数字が変われば評価も動きます。
- 宅地建物取引業法に基づく重要事項説明、建物状況調査(インスペクション)等の法定調査を代替するものではありません。